Z世代の皆さん、こんにちは。
初めてこの言葉を聞いた方もいるかも知れませんが、「Z世代」とは1990年中盤〜後半から2010年代初頭に生まれた世代のことを言います。つまり、今この記事を見ているであろう高校生の皆さんがZ世代になります。
(ちなみに、筆者自身は皆さんより一つ手前のY世代です。)
Z世代の皆さんは、「生まれたときからインターネットが使えた」初めての世代でもあります。そんなみなさんからすると、インターネットでものを買ったり、動画を見たり、コミュニケーションをするのは当たり前ですよね。
そして、まだ皆さんは「ビジネス」という感覚がないかも知れませんが、ものを買ったり、動画を見たり、コミュニケーションができるのは、そのサービスを提供している企業がいて、「ビジネス」をしているからなんですね。
皆さんからすると、スマホを使い始めた段階からすでに存在していたサービス(企業)かも知れませんが、筆者からすると、「割と最近のサービス」という感覚だったりします。
これから社会に出る皆さんにとって、今当たり前にある企業がどのように出来たのか?を知ることは、働く業界や企業を選ぶことや、起業などにもつながる情報だと思いますので、
例えば、InstagramやTikTok、Lineなど皆さんが普段使っているサービスについて、その歴史をひも解いてみましょう。
インターネットビジネスの歴史
インスタグラムは2010年10月6日にiOSアプリとしてサービスを開始しました。
Instant(即席の)+Telegram(電報)という言葉を組み合わせて、写真をその場ですぐに発信・共有できるサービスとしてリリースされました。
そして、2012年にFacebook社(現:Meta)に買収されました。
LINE
Lineは、2011年の東日本大震災をきっかけとして、家族や親戚とスムーズに連絡が取れるようにということで開発され、2011年6月23日にリリースされました。
TikTok
TikTokは、中国で開始された「抖音(Douyin)」というサービスと、アメリカを中心に口パク動画サービスを展開していた「Musical.ly」というサービスが統合して始まりました。
Musical.lyは2014年から、抖音(Douyin)は2016年からサービスを開始しており、
抖音(Douyin)がMusical.lyを買収して、国際ブランドとして「TikTok」という名称になり、2017年5月にアプリリリースされました。
サービス開発スピードは劇的に早まっている
インターネットが登場するより前は、世界的に影響を与えるサービス、多くの人が知っている企業を作るということは、非常に長い時間の掛かることでした。例えばインターネットのない時代に、日本企業がアメリカでビジネスをしようと思ったら、アメリカ支社を立ち上げて、現地で人を雇い、店舗や営業所を構えて、やっとビジネスが開始できる、というスピード感でした。
しかし、インターネットの登場によりその状況は劇的に変化しました。現在、日本企業がアメリカでサービスをしようと思えば、特にアメリカ支社を立ち上げる必要はありません。ただ、英語版に翻訳したサービスを作り、アメリカに向けて広告をすれば良いのです。
このようなインターネットによるビジネスの変化はまだまだ始まったばかりです。
現在、インターネット業界で最も売上高の高いAmazonや、検索や広告を始めインターネットのプラットフォームにもなっているGoogle(Alphabet)も、それぞれAmazon(1993年〜)、Google(1998年〜)と、まだ30年も経っていない企業が運営しています。
30年というと、皆さんにとっては非常に長い期間に思えるかも知れませんが、例えばトヨタ自動車であれば、1933年9月から自動車の開発に着手をし、1981年からグローバル化(世界進出)が始まっています。(その間48年)
もちろん、業界も商品も全く違うので一概に比較はできないものの、このスピード感の差と、「まだまだ始まったばかりの業界である」ということは、ぜひ理解をしておいてください。
今後も様々な業界や様々なサービスが生まれてくると思いますが、皆さんが作ることもできます。昔からある業界でイノベーションを起こすということも面白みがあると思いますし、常にイノベーションが起こっているような新しい業界に身を置くことも面白いと思います。
(制作協力:一般社団法人ウェブ解析士協会)