iUの実践的な学びの環境をいかし、起業に挑戦する

iU情報経営イノベーション専門職大学 3年生の小松田乃維さん。仙台市の出身で、複数の企業でインターンシップを経験しながら、大学2年次には同じ大学のメンバーと会社を設立しました。会社ではどのような事業を手掛けているのか、小松田さんが感じるiUの魅力はどのようなものか。「地方の学生のキャリア支援に力を入れ、教育格差をなくしたい」と志す小松田さんのストーリーをぜひお読みください。

目次

地方学生のキャリア支援を目指す

大学2年次に、iUの学生5人で合同会社を設立しました。5人のうち1人は財務を担当、私を含めた残り4人は各々やりたい事業に挑戦しています。皆それぞれ特色ある事業を手掛けていますが、私が取り組みたいと考えているのはインターンをしたい学生とインターンシップを募集している企業をつなげる場づくりです。

※インターンシップ(インターン)…学生が企業で実際に働きながら職業について知ること。会社に出社せず、オンラインで参加できるインターンシップもある。

私は、早稲田大学発のスタートアップサークルの代表を1年半ほど務めていたのですが、その際に東京の企業から「インターンに参加する学生を募集したいからサークル内で告知してほしい」という依頼が数えきれないほど来ていました。は約150名ほどのメンバーがいましたが、既に他でインターンをしていたり、起業していたりする学生が多く、ほとんどの依頼が流れてしまっていました。

しかし、地元・仙台に帰省して友人たちと会うと、「インターンできる企業がないから」という理由で何となくアルバイトをしている子がとても多かったのです。もちろん、将来的にやりたいことが違うジャンルなのであれば何も問題はありませんが、「将来東京で働きたい」「スタートアップの世界で活躍したい」と思っている地方の学生にチャンスが回ってこないことにやるせない気持ちを覚えました。

東京では、企業側がインターン生を募集してもなかなか学生が集まらない一方で、地方では、学生がインターンをしたいと思っても受け入れ先の企業がない。最近はオンラインで参加できるインターンも増えているので、双方の課題を一気に解決するためには、オンラインで参加できるインターンをマッチングできる仕組みづくりが必要だと考えました。

この原体験から、オンラインのインターン生を募集している企業と、「オンラインでインターンをしたい」と考える学生やスキルを持っている学生とを結びつける場をインターネット上に作ろうとしています。「誰でも場所を問わずに挑戦できる環境を実現させたい」という想いを軸に運営しています。

「起業」を目指しiUに進学

私は高校時代から「いつか起業したい」と考えていました。どこかの企業に就職して、決まった時間に働くという働き方が自分には合っていないように感じていたのです。そんな漠然とした想いを抱えながら大学受験に向けて勉強していた際、仙台市にある「enspace」というコワーキングスペースを利用する機会がありました。当時はコワーキングスペースの概念すら知らないまま利用していたのですが、そこには熱意のある大学生インターンや学生起業家、大人の経営者などが沢山いて「起業」を身近に感じることができたのです。その時から既に私も起業を夢見ていたものの、正直周りの方からは「若者が起業するなんておこがましい」と思われてしまうんじゃないかと不安だった部分があります。

enspaceのコミュニティマネージャー・可野さんの記事はこちら

「enspace」には互いに心の底から応援し合う文化が根付いていて、私のことも全力で励まし、支えてくれました。元々私はiUではなく他の経営について学べる大学を第一志望に考えていたのですが、高校3年生の10月頃、「学生全員が起業する」iUという大学があることを知りました。存在を知った次の日にオンライン説明会があることを知り、早速参加。説明会を通して、「この大学もとても面白そう!ここも受験してみよう」と決意し合格しました。

挑戦できる環境がiUの魅力

iUに通う中で私が魅力的に感じているのは、客員教員の多さと挑戦する環境が整えられていることです。客員教員でいうと、2023年12月現在で960名を超える教員が在籍しています。他の大学よりも人数が桁違いで多いのはもちろんですが、社会で沢山コネクションもある先生ばかりなので、自分から先生に積極的に関わることでいくらでも繋がりが作られるというのはとても魅力的です。

iUでは、学生たちが起業家や投資家を前にして、自分のアイデアをビジネスプランにして発表する「イノベーションプロジェクト」という機会が4年間で8回設けられています。iUは環境が整っているからこそ、学生がその環境をどれだけ貪欲に活用するか次第だなと日々感じています。

また、iUは経営に関する学びが中心ですが、プログラミングなどの他分野の講義も開講されています。「0から1を創り出すには?」という視点で、基礎から分かりやすく教えてくれるのでとても分かりやすいです。経営だけでなく、他分野についても満遍なく学べるというのも魅力の1つですね。

「起業家」と「表現者」という2つの軸をつくる

将来は現在行っているビジネスを伸ばして地方の学生のキャリア支援に力を入れ、地方と都会の教育格差をなくしていきたいと考えています。そして、こうした「起業家」という軸に加えて「表現者」としての軸も持ち合わせたいと考えています。

私は地元の仙台にいた頃、実は8年程ミュージカルをしていたのです。年齢が上がるにつれて時間が取れなくなり、しばらく舞台に立つ機会はなかったのですが、「やっぱりエンタメもやりたい!」という想いで歌の活動を再開させました。自分の中で1番楽しんでやっているのは、やはりエンターテインメントの分野だと感じています。将来も「起業家」という1つの軸にこだわりすぎず、大好きなエンタメにまつわる「表現者」という軸も大切にしながら生きていきたいと考えていますし、音楽についての研究もしてみたいと思っています。


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この記事を書いた人

探究百科GATEWAYの編集部です。高校生の「探究」に役立つ情報や探究分野の解説、探究の方法について発信します。

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